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中国
【電力】

2013年には発電用石炭の需給ギャップが緩和 火力発電事業の黒字転換が開始 (13/01/09)
2013/1/16
中国【電力】

 先日開催された2013年中国石炭市場サミットフォーラムにおいて、中国電力企業聯合会の王志軒事務局長は、2012年に発電企業の経営状況はやや改善され、華能、大唐、華電、国電、中電投の5大電力集団の火力発電事業は収益が出るようになったが、通年の赤字は総計81億元に上ると述べた。また、同氏は、2013年は電力需要が安定する中でも微増し、発電量石炭の需給ギャップが緩和に向かうとの予想を示した。

 さらに王志軒事務局長の予想によると、2010〜2020年の全国電力需要の伸び率は7.5%、電力弾性係数は0.9%になり、2020年の中国の発電設備容量は2億kWに達する。うち石炭火力発電は12億kW。また、全国電力使用量は9兆kWhに達し、1人当たりの電力使用量は5,700kWhになる。

 電力の省エネ・排出削減においても中国は顕著な成果を上げた。王志軒事務局長によると、中国の電力事業の構造調整は大きな進展を遂げ、クリーン・エネルギー発電設備の比率は2002年の21%から2011年には28%に上昇した。うち水力発電と系統連系型風力発電の規模は世界第1位であり、太陽エネルギー発電は2012年10月には309万kWに達した。その他にも、30万kW級の火力発電ユニットが約75%を占めるようになり、また、西部地区の電源設備の比率は23%から33%に上昇した。

 (中電新聞網 1月9日)