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【石油・天然ガス】

中緬石油ガスパイプラインが5月30日全線開通へ (13/01/21)
2013/1/25
中国【石油・天然ガス】

 中国にとって4本目のエネルギー輸入戦略ルートになる中緬石油ガスパイプライン建設に本腰が入っている。2013年5月30日には全線開通する予定である。パイプラインが完成すると、海上から輸入する原油とミャンマーの天然ガスがマラッカ海峡を経由することなく中国西南地区に輸送される。

 中国石油天然気管道局中緬PL事業部総指揮の高建国氏によると、中緬パイプライン敷設作業は中国国内区間とミャンマー区間のいずれも拍車がかかっており、5月の全線開通は予定通り確保される見通しである。

 中緬石油ガスパイプラインはミャンマー区間では天然ガスパイプラインと原油パイプラインを並行して敷設している。いずれもミャンマーのチャウピュ市 (Kyaukpyu)を起点に東北方向へミャンマーを横断し、ナムカン(Namhkan)から中国に入る。中緬石油ガスパイプラインの中国国内区間は天然ガス、原油パイプライン、雲南石油製品パイプラインからなり、原油パイプラインと天然ガスパイプラインは雲南省瑞麗市から並行して敷設され、貴州省安順市に到って分離される。原油パイプラインは東北方向に敷設して重慶に到る。天然ガスパイプラインは東南方向に敷設して広西自治区貴港に到り、最終的に第2西気東輸パイプラインに接続する。中緬原油パイプラインは年間2,200万トンの原油を輸送し、天然ガスパイプラインは年間120億m3の天然ガスを輸送する。原油パイプラインは、中東の原油を、マラッカ海峡を経由することなくインド洋経由でミャンマーに陸揚げし、パイプラインによって中国に輸送する。中国西南地区のエネルギー不足を改善し、原油輸入先と輸入方式の多元化戦略を実現する上で重要な意義を有する。

(新華網 1月21日)