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【石油・天然ガス】

山西省がシェールガス地質調査を間もなく開始 (13/01/22)
2013/2/1
中国【石油・天然ガス】

 山西省のシェールガス地質調査・評価事業が山西省発展改革委員会から承認され、山西省のシェールガス開発は新たな進展を遂げた。今回の調査事業は重点地層のシェールガスと砂岩ガスを対象に、有効な岩層と埋蔵層の探査及び研究を進める。

 山西省石炭地質局探査研究院の張慶輝副院長によると、山西省のシェールガスは石炭含有地層に賦存し、国内外のシェールガス鉱区とは地質条件が異なるため、石炭、炭層ガス、シェールガスの同時探査・同時採掘という新たな道を開くことになる。石炭は豊かであるが石油がなく、ガスが乏しい山西省にとって、シェールガスは期待を集める潜在資源になる。山西省は良好なシェールガスのポテンシャルを備え、資源量は約2.14兆m3に上る。国家シェールガス探査開発第12次5ヵ年規画では、山西省の沁源と寿陽の2つの地区に19ヵ所のシェールガス探査開発区域が線引きされ、高い採掘の価値を備えている。

 張慶輝副院長によると、もしシェールガスの大規模開発が実現すれば、エネルギー消費構造を改善して石炭に対する依存を減らすとともに、二酸化炭素の排出削減や環境保護にも役立つ。「ガス化山西」戦略の実施にとって大きな現実的意義を有する。

 山西省石炭地質局が請け負うシェールガス地質調査・評価事業は2年間かけて行われる。2年後には報告書を提出するとともに、探査開発技術の提言や産業発展計画を打ち出して、山西省のシェールガス商業開発を実現するため、基盤を固めることになる。

 (新華社 1月22日)