国家発展改革委員会(NDRC)が11日に石炭需給予測レポートを公表、それによると、2008年も平均石炭価格の上昇が続くが、発電用石炭価格は小幅の上昇となる。

　同レポートによると、市場から見た発電用石炭価格の上昇要因は底堅く、国内外石炭価格の比較や他のエネルギー価格との比較の点から見て、発電用石炭価格にはなお一定の上昇の余地がある。しかし、発電用石炭価格の引き上げには一連の抵抗要因があり、石炭企業は、石炭価格と電力価格の連動を進めるにしても、経済発展の維持を前提にしなければならない。

　発電用石炭価格の上昇を阻む要因は、(1) 物価指数が上昇し、インフレ圧力が強まり、政府は値上げに同意しない、(2) 発電所と電力網の利益分配が不均等であり、火力発電企業の収益の伸びが低下している、(3) 発電用石炭価格と電力価格の連動の実施は、年内は無理である。

（中国煤炭資源網 12月12日）