米国農務省、エネルギー省と中国国家発展改革委員会(NDRC)は11日、バイオエネルギーの共同開発に関する了解覚書に調印した。また、バイオエネルギー技術交流の拡大や農産品市場参入の改善に関する合意文書にも調印した。

米中両国は、バイオマス原料の生産や持続可能な利用、バイオ転化技術、バイオ由来製品や農村発展戦略など、バイオ燃料の技術開発、生産や利用で協力することになる。今回合意された協力、対話、協力事業の展開によって、米中両国の農業生産や農産品市場に恩恵が及ぶだろう。

　また、米国農務省と中国科学技術部は農産品市場への参入拡大でも合意し、農業バイオテクノロジー、天然資源管理、乳製品の生産と加工、食品の安全、農産品の加工、バイオ燃料の開発や農薬、農業用水資源技術等でも協力を展開する。

　米中両国はそれぞれバイオエネルギー開発と利用の目標を設定し、中国は2020年までにバイオエネルギーによる発電設備容量を30GWとし、バイオ液体燃料の年産量を1,200万トンにするとした。一方、米国は2020年までに360億ガロンのバイオ液体燃料を生産するとした。

　（生物技術 12月13日）