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【省エネ・環境】

環境保護部「PM2.5は法に則った科学的全民管理が必要」(13/02/05)
2013/2/12
中国【省エネ・環境】

 環境保護部の呉暁青副部長は2月5日、PM2.5汚染問題を解決するには、科学的管理、法に則った管理、全民管理が必要であると述べ、複数の汚染物の同時制御を実施し、複数の汚染源の総合管理を強化し、地域協同予防制御を展開しなければならないとした。

 「最近発生した広範囲、長時間のスモッグには自然要因もあれば、人為的要因もある」と呉暁青副部長は述べ、粗放な生産方式、大きい大気汚染物排出、日毎に突出する複合型大気汚染、気象条件に起因する汚染物の持続的な滞留など様々な要素がスモッグの原因になったとの分析を示した。

 新しい環境大気質標準に及第することの出来ない都市は現在約70%を占めているが、これでは人民大衆の期待と大きくかけ離れている。

 呉暁青副部長は、旧来の大気汚染管理の考え方を徹底的に改め、生産方式と生活様式を転換し、環境を改善しなければならないとし、「協同・総合・協同予防」という言葉で概括した。

 第1に、PM2.5排出総量を国の拘束的指標に盛り込み、排出源及び構成について徹底的に調査し、組織的に研究を展開し、科学的な排出削減ロードマップを策定し、PM2.5モニタリングの統計及び評価方法を制定し、強制的な仕組みによってエネルギー多消費・高排出生産能力の拡張を抑え込む。

 第2に、大気汚染協同予防制御のメカニズムを確立し、地域的な大気環境管理の法規、標準並びに政策の体系を形成して、主要汚染物の排出総量を顕著に引き下げ、地域の大気環境を大幅に改善する。2030年までに全国のあらゆる都市が大気環境2級標準に及第するよう努める。

 第3に、石炭消費総量規制実験を展開して、汚染物の新規排出量を厳しく規制する。大気汚染の深刻な都市については、新規建設事業の地域内「倍量代替」(訳注:新規建設事業を進める場合、その新規汚染物排出量の2倍以上を他の事業の削減量で代替すること)を適用する。

 第4に、自動車環境保護表記管理を全面的に推進し、「イエローマーク車」の淘汰を加速する。自動車用燃油の品質向上を推進し、大型ディーゼル車に国4標準を適用する。

 (新華網 2月5日)