モンゴル鉱業省の官僚は2月24日、中国アルミと結んだ2.5億ドルの石炭売買契約を取り消すが、改めて契約条件について協議する意思があると表明した。同官僚は、これは政府間の事柄ではなく企業間の事柄であると付け加えた。モンゴルは従来の契約条項はモンゴルにとってメリットがないと考えており、契約撤回決定の一部としてモンゴルは中国アルミに代金を返却すると、同官僚は述べた。

　モンゴルの石炭企業Erdenes Tavan Tolgoiは昨年7月、2.5億ドルに上る原料炭を中国アルミに販売することに同意していたが、《ウォール・ストリート・ジャーナル》によると、モンゴルはもっと高い価格で石炭を売るよう希望しており、そのため代金返却後に改めて契約条件について協議することを検討している。

　なお、同官僚によると、モンゴルはすでに石炭輸出を停止している。《ウォール・ストリート・ジャーナル》によると、中国アルミはモンゴル側と建設的な解決策を見出すよう努めるとしつつ、Tavan Tolgoiが所定の契約を厳正に遵守することを求めた。
　
　（秦皇島煤炭網 3月4日）