3月10日、全国政治協商会議委員である李毅中工業情報化部長は、各地で発生している深刻な煙霧と大気汚染を念頭に、全国の中小火力発電所を閉鎖すべきであると建議した。

　この建議に対し、全人代代表である中国核工業集団公司の孫勤会長は、二酸化炭素を排出する小型石炭火力発電所を閉鎖することは望ましいとしつつも、少なくとも当面は不可能であるとし、中国のエネルギーは長期的にはなお石炭が主力であり、今後はクリーン・コールの発展や再生可能エネルギー拡大の他に、原子力発電を増やさなければならないとの考えを示し、エネルギー構造全体から見て、火力発電は制限する必要があり、水力発電には一定の環境キャパシティがあり、ソーラーには一定の技術的制約があるとして、化石エネルギーに大規模に取って代わることが出来るのはやはり原子力発電であると述べた。

　（中国広播網 3月10日）