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【新エネルギー】

発展改革委員会主任「PV・風力発電など新興産業に生産能力過剰が発生」(13/03/06)
2013/3/22
中国【新エネルギー】

 国家発展改革委員会の張平主任は全人代プレス発表会において、一部の産業、業種に生産能力過剰が生じ、特に鉄鋼、セメント、電解アルミ、板ガラス、コークスといった伝統産業において顕著であると述べた。さらに最近は太陽光発電や風力発電設備といった新興産業でも生産能力過剰が発生していると指摘した。

 国際的には生産能力の稼働率は80〜85%が合理的とされているが、中国の鉄鋼、セメント、電解アルミ、板ガラス、コークス等の生産能力稼働率は概ね70〜75%になる。

 PV生産能力の稼働率になると一層低くなり、わずか60%でしかない。風力発電機生産能力の利用率も70%足らずである。生産能力過剰のため、一連の問題が喚起され、企業や産業に極めて大きな困難をもたらしている。

 鉄鋼やセメント、とりわけ電解アルミ、コークス、板ガラス等の産業はいずれも困難に陥り、昨年は赤字企業が増えた。鉄鋼産業の昨年の利益率はわずか1%余りで、赤字状態の企業も相当部分を占める。電解アルミの赤字企業は50%前後を占める。企業自身が苦境に陥るとともに、悪性競争を誘発し、赤字と知りつつ、経営維持のために、さらに生産を続けている。このような状況によって、地方の保護主義と市場の分割がもたらされている。これでは、経済発展方式の転換や経済構造の調整にとって不利である。そのため、生産能力の過剰を解消することは、当面及び今後一定期間において経済構造調整と発展方式の転換を進める上で重点課題の一つになる。

 (人民網 3月6日)