全国政治協商会議委員であり中国石油化工集団(SINOPEC)会長でもある傅成玉氏は、「中国のシェールガス資源は前途有望であるは、商業開発にはなお時間がかかる。まずコストを引き下げ、さらに生産量を引き上げなければならない」と述べ、次のように指摘した。 人々は米国のシェールガスの発展を見て、中国でもシェールガス産業が発展すると見ているが、しかしながら、この産業のリスクは依然として極めて大きい。米国のシェールガス開発条件は中国よりもはるかに優れている。米国のシェールガスの大部分は平野にあるが、中国では西南の山間部に偏っている。また、米国のシェールガスの分布は安定し、埋蔵層も浅く、3,000メートルだと深い部類になるが、中国の場合、3,000メートルは浅い方であり、通常は4,000〜6,000メートルである。 山間部では1坑の作井に平均7,000万人民元を要する。採算に合うには1日4万m3の生産が必要であるが、今のところ平均2万m3であり、コストの半分しか賄えない。加えて、系統的なパイプラインなど米国のインフラは整っており、作井後に1キロか2キロのパイプラインを敷設すればすむ。毎日の生産量は低くとも、採算が合う。一方、中国はパイプライン網が未発達であり、インフラ投資は米国よりはるかに高くつく。そのため、シェールガスの販売価格を下げることが出来ない。 一部の企業は、中国は米国の既存の技術を食用して国内のシェールガスを開発すれば良いと考えている。しかし、米国の技術が深度3,000メートル前後を対象にしているのに対し、中国が必要なのは3,000メートル以上の技術である。そのため、中国のシェールガス資源は前途有望ではあるが、商業開発にはまだまだ時間がかかる。まずコストを引き下げ、さらに生産量を引き上げなければならない。 (新華08網 3月6日)
全国政治協商会議委員であり中国石油化工集団(SINOPEC)会長でもある傅成玉氏は、「中国のシェールガス資源は前途有望であるは、商業開発にはなお時間がかかる。まずコストを引き下げ、さらに生産量を引き上げなければならない」と述べ、次のように指摘した。
人々は米国のシェールガスの発展を見て、中国でもシェールガス産業が発展すると見ているが、しかしながら、この産業のリスクは依然として極めて大きい。米国のシェールガス開発条件は中国よりもはるかに優れている。米国のシェールガスの大部分は平野にあるが、中国では西南の山間部に偏っている。また、米国のシェールガスの分布は安定し、埋蔵層も浅く、3,000メートルだと深い部類になるが、中国の場合、3,000メートルは浅い方であり、通常は4,000〜6,000メートルである。
山間部では1坑の作井に平均7,000万人民元を要する。採算に合うには1日4万m3の生産が必要であるが、今のところ平均2万m3であり、コストの半分しか賄えない。加えて、系統的なパイプラインなど米国のインフラは整っており、作井後に1キロか2キロのパイプラインを敷設すればすむ。毎日の生産量は低くとも、採算が合う。一方、中国はパイプライン網が未発達であり、インフラ投資は米国よりはるかに高くつく。そのため、シェールガスの販売価格を下げることが出来ない。
一部の企業は、中国は米国の既存の技術を食用して国内のシェールガスを開発すれば良いと考えている。しかし、米国の技術が深度3,000メートル前後を対象にしているのに対し、中国が必要なのは3,000メートル以上の技術である。そのため、中国のシェールガス資源は前途有望ではあるが、商業開発にはまだまだ時間がかかる。まずコストを引き下げ、さらに生産量を引き上げなければならない。
(新華08網 3月6日)