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中国
【石油・天然ガス】

環境保護部副部長「速やかに政策を策定してシェールガス開発を誘導せよ」(13/03/07)
2013/3/22
中国【石油・天然ガス】

 全国政治協商会議委員も兼ねる呉暁青環境保護部副部長は、政治協商会議にシェールガス開発における環境保護について建議書を提出したと表明した。

 シェールガスは基本的にクリーン・エネルギーであり、石炭燃焼型大気汚染の緩和やエネルギー消費構造の改善において重要な意義を有する。しかし、シェールガス開発は水質汚染、大気汚染や地表生態系の破壊など環境に影響を及ぼす。

 中国のシェールガス埋蔵量は豊かであるが、賦存条件が良くなく、生態環境は相対的に脆弱である。しかも開発のスタートが遅く、環境影響の成因やメカニズムも不透明であり、環境保護技術が遅れている。レアアース開発がもたらした深刻な環境破壊の二の舞にならないようにしてシェールガス資源の持続可能な開発を図るため、呉暁青副部長は、国土。エネルギー、環境保護、生態系、安全、地質や経済性など様々なファクターを考慮に入れた上で、シェールガス産業政策を可及的速やかに策定し、応分の技術標準と規範の制定を急いで、シェールガス資源の科学的開発と持続可能な発展を誘導することを提言した。同時に開発を進めているシェールガス事業(鉱区)を環境保護監督管理実証区とし、掘削流体、破砕流体逆流液や廃泥の処理を展開し、散逸ガス排出の抑制や生態系保護及び復元について研究を進めること、汚染抑制、環境モニタリング、環境査察、環境緊急対応標準及び技術規範や管理制度を確立すること、シェールガスの大規模開発のためにノウハウと技術を蓄積することを提言した。

 (中国網 3月7日)