国家能源局は《炭層ガス産業政策》を公布し、中国の炭層ガス産業の発展目標、市場参入条件、探査開発部署、技術と装備の研究開発、資源の協調的開発、安全・省エネ・環境保護等を明確にした。

　産業参入については、炭層ガス企業は一定の出資能力と技術力を有することが求められ、探査開発事業に従事する場合は応分の資質を備えるべきとされている。産業部署の面では、エリアと地層を区分して探査開発を進め、炭層ガスを現地で利用して余剰分を他の地区に送ることを奨励する。また、石炭と炭鉱ガス決壊メカニズム等の基礎理論研究を奨励し、中低層の炭層ガス開発のキーテクノロジーと装備の開発を加速する。資源の協調的開発については、石炭の長期開発エリアにおいて地上炭層ガス開発を優先することを打ち出している。

　また、《炭層ガス産業政策》は、2015年までに泌水盆地とオルドス盆地東周縁部に炭層ガス産業化基地を完成させ、さらに5〜10年かけて、3〜5ヵ所の産業化基地を建設して、炭層ガス産業を重要な新興エネルギー産業に発展させる計画を打ち出している。

　その他にも、探鉱区の最低投資基準を引き上げ、期限付開発制度を適用して、資源の保障程度を高めるとしている。また、資金投入を拡大するため、中央政府財政からの投資支援、社会資本の参加奨励、企業の融資ルートの拡大や炭層ガス価格政策の完備を進める。さらに、対外協力に対する管理を強化し、外国の契約者が探査開発への投資を拡大するよう督励し、契約の履行状況に応じて共同開発鉱区を定期的に調整するなど一連の保障措置を講じる。

　（新華網 3月13日）