中国石油化工(SINOPEC)は3月26日、南アフリカ国営石油会社PetroSAと協力枠組協定に調印した。ポートエリザベスのCoega工業団地で世界級規模のムトンボ製油所事業をめぐって協力を進める。また、両社は事業の次の段階において南アフリカ産業開発公社（IDC）の参加を誘致することに合意した。

　これより先、2012年5月にSINOPECとPetroSAはムトンボ製油所の商業モデルについて共同研究を展開することに合意していた。今回の枠組協力協定の調印は事業を加速推進させる上で基盤を固めるものになる。

　また、今回の枠組協力協定において、両社が南アフリカ及び周辺国において石油・天然ガスの探査・開発事業を共同で展開する範囲についても明確にされた。両社はその他の協力領域についても、アフリカ南部の下流事業投資について検討することや、倉庫・物流施設の新規建設又は買収を進めることなどで合意を見た。

　今回の協力枠組合意は即時発効し、有効期間は2年になる。SINOPECによると、両社はいずれも事業の進展に満足を表明しており、互恵的なパートナーシップを広げ、もっと多くの分野で協力を展開したいとしている。

（財経網 3月26日）