3月26日、ロイヤルダッチシェルは、中国政府が四川省富順シェールガス鉱区に関わる同社のシェールガス生産物分与契約を承認したと発表した。中国がこの種の合意を承認するのは初めてになる。

　国家能源局石油天然ガス司の楊雷副司長によると、今回承認された契約は中国のシェールガス分野における最初の生産物分与契約になる。シェルの発表によると、今回中国政府が承認したのは、シェルが中国石油天然ガス集団(CNPC)と共同で進める四川盆地富順−永川シェールガス鉱区。この生産物分与契約は少し前に商務部に申請されており、最近になって最終的に承認された。

　中国のシェールガス開発エリアは水の供給に乏しく、地質状況が複雑などの問題はあるが、外資企業はこうした点についても自信を有している。シェルの他にも、フランスのトタル、米国のコノコフィリップス、シェブロン、イタリアのENIなどが中国石油化工(SINOPEC)やCNPCと協力して中国のシェールガス鉱区開発について研究を進めている。これらの鉱区の多くは四川盆地に集中しているが、シェブロンが選定した鉱区は貴州省にあり、トタルは「上海西部」の切り取りを希望している。

　（東方早報 3月27日）