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【エネルギー全般・政治経済】

青蔵鉄道によってチベットの投資環境に大きな変化 (2007/12/17)
2007/12/17
中国【エネルギー全般・政治経済】

 この数年、チベットのインフラの完備が進み、特に昨年青蔵鉄道(青海−チベット鉄道)が開通したことで、チベットに対する投資熱が高まっている。

 チベット自治区発展改革委員会副主任・何本雲の説明によると、チベットの潜在的な優越性は青蔵鉄道によって急速に顕著となり、現地の民間資本、内地の企業や外国のファンドの投資熱が高まりつつある。

 16日にラサで開催されたチベット経済工作会議からの情報によると、今年チベットは前年比29%増に当たる85.5億元の民間投資を導入し、実行ベースでは前年比26%増の46.56億元の資金を導入した。

 チベットは独特の天然ガス資源と文化風物を有している。観光、チベット医薬、鉱業、農業畜産品加工業等は今後の発展が期待される基幹産業であり、巨大なビジネスチャンスがある。しかし、これまでは、インフラ施設が時代遅れであるため、資源の優越性を経済的優越性に変えることもままならず、域外から投資を導入することが難しかった。

 チベットの発展を加速するため、国並びにチベット援助を担う省・直轄市はこの10年でチベットの交通、エネルギー、通信等のインフラ建設に900億元の資金を投入し、チベットの投資環境を根本的に改善した。

 「青蔵鉄道開通後、チベットに投資する企業は後を絶たない。内地の巨額資本以外に国外の少なからぬ企業も投資している」とラサ市招商引資管理局長・張碧芳は言う。特にラサの5つ星ホテルにはシャングリラグループなど外国企業4、5社が投資している。

 (中国能源網 12月17日 中国能源網)

 ●注記:このページは中国の代表的又は個別的な記事・論説を紹介したものであり、エイジアム研究所の見解を表明するものではありません。