国家能源局からの情報によると、国家発展改革委員会副主任兼国家能源局長の呉新雄氏は局長事務会議を開き、当面重点的に取り組むべき10項目の作業を部署した。これら10項目の重点作業には、電力グリッド発展計画の実証と策定、風力発電及び太陽光発電開発における突出した問題の解決などが含まれるが、筆頭は、エネルギー産業の大気汚染防止対策案を研究、策定して実施に移すことである。

　今回の会議は、太陽光発電と風力発電の発展において目下直面している深刻な苦境をめぐり、一部地区における非正常な水力発電・風力発電・ソーラー発電の機会損失電力を対象に解決案と実施意見を研究、策定することを打ち出した。また、風力発電と太陽光発電の発展過程における突出した問題についても、対策措置並びに具体的な方法を研究、提示することになった。

　新エネルギー産業のアナリストによると、この数ヵ月、中国の再生可能エネルギー分野において望ましくない状況が次々と露になっている。太陽光発電や風力発電の大手企業の多くは巨額の赤字を出し、債務不履行や破産・再建など厳しい状況にあって、金融や系統連系発電などにも影響が及んでいる。関連政策を実施に移すことができれば、企業の生存の危機は部分的に解消されるだろう。

　また、国家能源局は今回の会議で、電力グリッドの発展計画の実証と策定に重点的に取り組んで、電力グリッドの科学的な発展を推進することも明確にした。

　（長城網 5月4日）