5月16〜17日に北京で開催された中国エネルギー液化天然ガス大会及び展覧会からの情報によると、2015年に中国は世界第2の天然ガス消費国になり、不足量は750億m3にまで拡大する可能性もある。同会議によると、中国の2012年の国内天然ガス生産量は1,077億m3に達し、2011年に比べ6.5％増加したが、2012年の天然ガス見掛け消費量は1,471億m3、前年比13％増加した。2015年の中国の天然ガス生産量は1,850億m3に達する見込みであるが、需要量は2,600億m3に達し、不足量は750億m3に上る。

　国家発展改革委員会エネルギー研究所の姜●民副主任によると、中国の天然ガス消費は、「供給が消費を駆動する」モデルから、次第に「需要が消費を牽引する」モデルへと転換しつつある。専門家は、資源の不足程度と市場の需給関係の変化を反映する天然ガス価格形成のメカニズムを確立し、天然ガスと代替可能エネルギーの価格比較関係を速やかに合理化して、需給関係を調節する梃子としての価格の作用を発揮させるとともに、天然ガス価格の最終的な市場化のための基礎を固めるべきであると提言している。また、上流・中流・下流の価格連動のメカニズムを研究、確立すべきであるととしている。

　（中国化工報 5月21日）

　●…「森」の「木」を「金」に