1. HOME
  2. 中国 【石油・天然ガス】

中国
【石油・天然ガス】

CNPC会長が天然ガス供給を制限して政府に値上げを迫ることはしていないと表明 (13/05/23)
2013/5/31
中国【石油・天然ガス】

 中国石油天然ガス集団(CNPC)の周吉平会長は、今年の天然ガス需要の伸びは供給の伸びを大幅に上回って需給ギャップが突出し、年内は依然ギャップが続くが、来年には緩和されるとの見通しを示した。また、周吉平会長は、CNPCは供給を制限することで政府に値上げを迫るようなことはしていないと表明した。第1四半期に一部の工業需要家がCNPCから天然ガス供給を制限されたこともあり、CNPCが天然ガスの逼迫を口実として政府に値上げを迫っているとする見方もある。

 周吉平会長は「我々には政府に値上げを迫る意図はないと、責任をもって断言できる」と述べ、一部の化学肥料工場や工業需要家にガス供給を停止した理由として、昨年冬から今年にかけ厳寒により民生用天然ガス需要が増加したこと、スモッグのために地方政府が「石炭からガスへの転換」を実施したこと、天然ガス生産量の伸び率が毎年10〜13%に過ぎないこと、パイプライン建設のサイクルも長いことなどを挙げて、第1四半期の天然ガス需給が極めてタイトになったと説明した。

 周吉平会長によると、CNPCは今年1,070億m3の天然ガスを供給する計画であるが、80億m3の不足が生じ、年内も天然ガス需給ギャップが続くに違いない。しかし、来年は中央アジア天然ガスパイプラインCルートの建設に伴い、天然ガス供給のタイトな状況は緩和される。

周吉平会長は、天然ガス需給ギャップを緩和するには、需要サイドの管理を強化して、資源の供給サイドと需要サイドの適切で整然としたマッチングが必要であるとの考えを示した。

 (新浪財経 5月23日)