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中国
【石炭】

深刻な生産能力過剰に陥った中国石炭産業 (13/05/22)
2013/5/31
中国【石炭】

 中国経済の減速と石炭産業の萎縮に伴い、生産能力過剰問題がますます突出してきた。業界関係者によると、石炭産業には2012年に大きな逆転が生じ、2009〜2011年には供給が需要に追いつかなかった状況であったのが、2012年には石炭在庫が初めて3億トンを突破して、3.44億トンに達した。

 それ以前の石炭供給はタイトな状況が続いていた。2011年の余剰在庫は1.28億トン、2010年は1億トン余り、2009年はわずか5,000万トン前後であった。多くの市場分析機関の見方では、中国の石炭産業は深刻な生産能力過剰に陥りつつある。業界関係者によると、石炭産業の生産能力過剰問題は主に需要を起因するものである。現在、石炭供給に大幅な増加はなく、毎年の新規生産能力も平穏な増加スピードを保っているが、石炭需要の減少幅はそれを大きく超えており、そのため生産能力の過剰を激化させている。2012年の石炭生産生産量34.5億トンであり、2011年からわずか1.3億トン増加したに過ぎない。それ以前の3年間は毎年ほぼ3億トン増えていたが、需要激減のため、2012年の増加分は石炭産業にとって大きな負担になった。2011年の石炭総需要量は35.74億トン、2012年は35.95億トンで、わずか0.2億トンの増加に止まった。つまり、需要はほとんど増加しなかったに等しい。

 今年の石炭需給関係はさらに悲観的なものになる。試算によると、2013年の石炭生産能力は46.3億トンに達する公算であり、所要の41.2億トンを大幅に上回る。つまり、もし生産能力がフル稼働すれば、約5億トンの余剰が生じることになる。

 (四川日報 5月22日)