国内にあっては困難な系統連系問題を抱え、国外にあっては「ダブルアンチ（反ダンピング・反補助金）」の憂き目に遭う苦境の中国風力発電産業は一見投資家から見放されたかに見えるが、実際は決してそうではない。2013年中国国際省エネサービス商談会において、英国クライメート・チェンジ・キャピタル社中国エリア総裁の唐偉?氏は、非常に多くの同業者が今なお風力発電投資を前途有望と見ていると述べた。

　唐偉?氏は、中国の風力発電事業投資が依然増えている理由として、第1にクリーン・エネルギーとしての風力発電は前途有望であること、第2に中国の一部地方の電力価格補助金が相当大きなものであることを挙げた。

　業界関係者の分析によると、2015年に全社会電力使用量が6.02〜6.61兆kWhに達すると仮定し、風力発電系統連系価格を平均0.6元/kWhとして試算すると、全体の10％を占める風力発電市場には3,600〜3,900億元の余地が生まれることになり、市場展望は相当大きなものがある。

　（北京商報 5月29日）