「中国は可及的速やかにバイオマスエネルギー産業を国民経済の柱とし、2020年までに年産１億トンの『バイオマス油田』を完成すべきだ」。中国工程院院士の尹偉倫氏は5月30日、済南市で開かれた山東省林業科技工作会議において表明した。

　尹偉倫院士によると、バイオマスエネルギーは石油代替品として技術的にも経済的にもフィージビリティを備えている。工業革命の一大特徴は再生不可能な資源を最大限に利用したことであるが、人類は代々継承していかなければならない。バイオ資源は再生可能な資源であり、未来の経済はバイオ経済、エコロジー経済でなければならず、GDPはグリーンのGDP、エコロジーのGDPでなければならない。

　再生可能資源開発の方向性について、尹偉倫院士は、森林こそが経済発展とあらゆる生物の維持にとって不可欠の資源であると考えている。森林資源は再生可能資源の訓練基地であり、中国は多機能（産業・エコロジー・文化）の林業産業体系育成に着手しなければならない。

　（中国新聞網 5月30日）