6月6日、中国石油天然ガス集団(CNPC)の周吉平会長はエクアドルの首都キトにおいてグラス副大統領と会談し、石油分野の協力について意見交換した。同日夜、周吉平会長は、エクアドル戦略協調相、財務省副官房長官、エクアドル国営石油公社社長、アマゾン社社長等とエクアドル太平洋製油所並びに上流石油鉱区開発一貫協力枠組協定に調印した。この協定に基づき、CNPCは太平洋製油所の建設に参加するとともに、エクアドル国内における上流資源探査開発にも積極的に参加する。中国とエクアドルはこの枠組協定を基礎にさらなる交渉を進め、年内には協力契約に調印するよう努めることになる。

　なお、2012年2月にCNPCは中国工商銀行と連携してエクアドル戦略協調省と太平洋製油所一貫事業の協力でLOIに調印していた。今回の枠組協定調印は、同事業が大きな進展を遂げたことを示すものであり、CNPCが中南米において石油・ガスをめぐる協力を拡大するマイルストーンになる。

　CNPCは現在エクアドルにおいてアンデスプロジェクトを実施し、4つの石油鉱区を有している。アンデスプロジェクトは老朽油田の安定生産技術でイノベーションを図り、開発から40年近くになる老朽油田の連続安定生産を実現して収益を倍増させた。

　（中国石油報 6月9日）