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中国
【石油・天然ガス】

発展途上国の石油需要が初めて先進国を上回る (03/06/13)
2013/6/20
中国【石油・天然ガス】

 ロイター6月11日ニューヨーク電によると、米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)は11日に発表したレポートの中で、発展途上国の4月の石油需要量が初めて先進諸国を上回ったことを明らかにした。アジア経済の急成長が石油貿易構造を逆転させ、資源競争を激化させていることが示された。

 EIAによると、OECD非加盟国の石油需要は過去10年間で50%近く増加し、4月の需要量は4,450万BDに達した。中でも中国の需要の増加ぶりは突出している。一方、OECD加盟国の4月の石油需要は4,430万BDであり、EIAの月間短期エネルギー見通しは、途上国の石油需要が「史上初めてOECD諸国の消費量を超えた」と指摘した。

 EIAの過去のデータによると、10年前の途上国の石油消費量は先進国のわずか3分の2であった。OECD諸国も石油価格の高騰や環境保護問題のため消費量を減らした。世界の石油需要モデルは変化し、そのため中国等の諸国は新たな戦略連盟並びに経済連盟の確立に動いている。

 米国の長期的同盟国であるサウジアラビアの中国への石油輸出量は今や米国への輸出量とほぼ同じであり、2012年には中国への輸出は100万BDを超えた。また、2003年以降のイラクの石油開発生産過程において中国の国有企業は一部の国際石油メジャーよりも大きい権益を取得した。アンゴラやナイジェリアなど西アフリカの産油国は、以前は北米の製油所への主要サプライヤーであったが、現在はアジア向けの原油輸出が大幅に増加した。ニューヨークCIBC World MarketsのHead of Commodities StrategyであるKatherine Spector氏は、「西アフリカから米国へ原油が実際に送られることはなくなった」と指摘する。

 (網易財経 6月13日)