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【新エネルギー】

中国国内のPV応用市場に再燃の期待 (03/06/14)
2013/6/23
中国【新エネルギー】

 2012年の中国の新規太陽光発電設備容量は過去最高の4.5GWを記録したが、伸び率は2011年に比べ著しく下がった。2013年には中国の太陽光発電応用市場に再び火が着き、新規太陽光発電設置容量は8〜10GWとなって、一気に世界最大の太陽光発電応用市場になると期待される。

 その理由は3つの面で有利に働くからである。第1に、2013年も中国の太陽光発電系統連系価格にあまり大きな変化はない。一方、モジュール価格の下落に伴って、太陽光発電コストが下がり、太陽光発電系統連系価格が変わらない状況では太陽光発電所の投資回収の見通しが良好になり、そのためより多くの資金が太陽光発電事業に投入される。

 第2に、中国政府は分散型太陽光発電システムの応用を推進する措置を次々と打ち出すことになる。2012年9月、国家能源局は《分散型太陽光発電大規模応用実証区の申請に関する通達》を出し、各省・自治区・直轄市の申請規模を500MW以下とした。同年10月、国家電網公司は《分散型太陽光発電の適正な系統連系サービスに関する意見》を公布して、中国の分散型太陽光発電システムの系統連系を強力に推進することになり、分散型太陽光発電システムに対する投資熱を大いに刺激した。

 第3に、一部地区はインセンティブ政策を相次いで打ち出しており、地元の太陽光発電応用市場の発展をさらに促進することになる。例えば、江西省政府は《PV製品の普及応用と産業発展支援対策実施方案》を通達し、2013年3月には8,000万元をPV製品普及奨励と産業発展応用実証プロジェクトに当てることにした。江蘇省政府は《太陽光発電支援政策の継続に関する意見通達》において、2012〜2015年に稼動する非国家財政補助金太陽光発電事業に対して、地上・ルーフ・建築一体型統一系統連系価格を適用し、1kWh当たりの系統連系価格を、2012年1.30元、2013年1.25元、2014年1.20元、2015年1.15元に確定した。浙江省は現行の系統連系価格政策を基礎に、省財政からさらに1kWh当たり0.3元助成する。

 (中国国際入札網 6月14日)