石炭埋蔵量が徐々に減少し、各種環境保護型新エネルギーの開発と利用が進むのに伴い、中国の石炭産業は長い「厳冬」期に入りつつある。多くの石炭企業は産業の未来を模索すべく、多元化によって打開を図ろうとしている。石炭産業の未来を見出す上で、新型石炭化学工業が新しい方向性の一つになることは間違いない。ここ数年、天然ガス需要が急増し、一部地区では天然ガス逼迫が生じていることから、石炭由来SNG(代替天然ガス)が在来型天然ガスの補完物になると期待されており、SNGの発展は石炭企業の未来の方向性に一つになっている。新型石炭化学工業技術も今後石炭企業の技術的な柱になるだろう。

　新型石炭化学工業は先進的な化学技術と手法に依拠して、SNG、CTO(石炭由来オレフィン)、石炭グリコール等を発展させ、石炭の使用効率を大幅に高めるとともに、石炭企業が量ではなく質で勝負するようにさせて、中国の化学工業製品をグローバルな競争力を高めることを可能にする。安全戦略の要請からも、今日の低落傾向にある石炭産業に最も適している。

　（国家能源網 6月27日）