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【新エネルギー】

下水油由来バイオディーゼルのオンライン取引が開始 (13/07/17)
2013/7/25
中国【新エネルギー】

 中華全国供銷総社からの情報によると、先日大連再生資源取引所で江蘇KAT新能源有限公司のバイオディーゼルを対象にオンライン取引が行われた。下水油を加工して生産したバイオディーゼルが商品取引の表舞台に上がるのは中国では初めて。厨房廃棄物のリサイクルに新たな道が開かれた。

 供銷総社所属中国再生資源リサイクル協会の潘永剛副会長兼事務局長によると、大連再生資源取引所は供銷総社の全額出資企業である中国供銷集団が設立した全国的な再生資源取引プラットフォームであり、再生資源のスポット取引運営機関としては中国唯一になる。

 潘永剛氏によると、中国で発生する厨房廃棄物は年間約3,000万トン、廃棄油脂は約1,000万トンに上り、巨大な「バイオ油田」と言えるが、企業が経済利益に駆られ、真っ当な処理が行われていないため、政府や人民にとって潜在的なリスクになっている。下水油を原料として生産されるバイオディーゼルは、廃物の総合利用を実現するともに、安全・高効率・再生可能の新エネルギーを提供する。

 厨房廃棄物の流通を実現するには正規の市場に投入して取引を進める必要があると潘永剛氏は言う。バイオディーゼルは厨房廃棄油脂の主要産物であり、規格化された取引によって廃棄油脂の量と質をともに高めることが可能になる。規格化された再生資源取引プラットフォームを構築することは、市場メカニズムを活用して時代遅れの事業者を淘汰し、産業の規範的な発展を誘導することにつながる。江蘇KAT新能源有限公司は下水油等を利用する動植物廃棄油脂の研究開発、生産、販売及びサービスを一体にしたハイテク企業であり、年産10万トンのバイオディーゼル及びバイオ可塑剤の全自動制御生産ラインを有している。

 (新華網 7月17日)