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【原子力】

中国が深層ウラン鉱探査技術で大きなブレークスルーを実現 (13/07/18)
2013/7/18
中国【原子力】

 中国核工業集団公司は7月17日、「ウランの都」と呼ばれる江西省撫州相山ウラン鉱基地において、中国ウラン鉱第1科学深層掘削事業が深度2,818.88メートルの掘削を記録し、従来の1,200メートル余りの記録を更新したと発表した。これまで空白だった中国のウラン鉱深層探鉱技術が埋められ、中国国内の天然ウランの保障度が高まり、原子力発電開発の需要を賄うなど深遠な意義を有している。

 中核集団、核工業北京地質研究院等が2012年7月21日に掘削を開始し、283日かけて2,818.88メートルの掘進深度を実現、地球深層部の鉱床生成条件や環境情報を最大限に取得するとともに、中国最大のウラン鉱に対する「地質CTスキャン」を実施した。

 また、探鉱深度の記録を刷新したのみならず、深層探鉱設備の面でも、自主開発による試掘設備を採用し、設備のスマート化やデジタル化のレベルにおいてもこれまでの空白を埋めるとともに、コア鉱化変質のハイパースペクトル同定技術などの成果も生んだ。中国のウラン鉱探査深度は長年にわたり500メートルが限度であり、フランス、ドイツ、カナダ等の深層探鉱技術との格差が大きかった。今回の深層探鉱技術におけるブレークスルーによって中国のウラン資源の探査空間が大きく広がり、地下3,000メートルの資源の宝庫を試掘する上で基礎が固められた。

 (東方網 7月18日)