中国原子力産業協会の徐玉明副事務局長は第9回中国原子力国際大会において、当面の発展の勢いを見る限り、中国の原子力発電は当初の計画予想を上回って発展する可能性があると指摘した。徐玉明副事務局長の言う計画とは国務院が昨年10月に議決した《原子力発電中長期発展規画（2011〜2020年）》を指す。この計画は2020年時点で運転中の原子力発電を5,800万kW、建設中の原子力発電を3,000万kWとすることを打ち出している。

　アナリストの見方では、2020年の運転中並びに建設中の原子力発電設備容量を8,800万kWとして試算すると、中国の原子力発電総投資額は1兆元以上に達する。国産化率を原子力アイランド70％、二次系設備80％、補助装置90％として試算すると、向こう10年間、中国の原子力発電設備企業にとって3,000億元超の市場が生まれる。

　（中国原子力発電情報網 7月19日）