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【電力】

国家電網公司が向こう5年間6,200億元を投じて20本のUHV送電線を建設 (13/08/21)
2013/8/30
中国【電力】

 国家電網公司発展計画部の張正陵副部長は、中国のエネルギー資源と負荷の分布の不均衡という問題を解決するため、国家電網公司が2013〜2017年に6,200億元を投じて20本の特高圧(UHV)送電線を建設し、西南の水力発電と西北の風力発電による電力を中国東部に送電すると表明した。張正陵氏によると、UHVは中国エネルギー革命の名に値するものであり、国情を考慮すると、UHVとスマートグリッドは中国の電力開発にとって「必須」である。UHVは遠距離送電によって、一層広い範囲で資源配置の最適化を実現する。また、再生可能エネルギーの大規模な開発と利用をめぐる問題を解決し、中部と東部の厳しい環境圧力を改善することも出来る。張正陵氏は、UHV計画が達成されると、5年後には「西電東送」のエネルギー量は現在の3倍の規模に達すると指摘する。

 また、UHVはコストが高く技術が未熟であるとする批判に対し、張正陵氏は、UHVが技術的に未熟とする批判は今では実情に即しておらず、交流であれ、直流であれ、国家電網のUHV試験実証プロジェクトはすでに4年余りの安全・安定運転を経ており、設備は非常に安定し、安全と設備の問題は全くないと述べた。張正陵氏は、構造調整と経済パターンの転換とともに大気汚染対策を進める中国にとって、UHVを発展させることは最良の選択であるとの見方を示した。
 UHV送電網は交流1,000キロボルト、直流800キロボルト以上の送電ネットワークを指し、最大の特長は、遠距離、大容量、低ロスの送電を可能することである。

 (中国電力網 8月21日)