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【新エネルギー】

華鋭風電が大型洋上風力発電事業2件に発電機を提供 (13/08/26)
2013/8/30
中国【新エネルギー】

 大唐新能源公司等からの情報によると、同公司の海浜洋上風力発電事業はすでに国家発展改革委員会の承認を得ており、来年着工の見込みである。同事業は華鋭風電の風力発電機を採用することになる。

 大唐新能源の海浜洋上風力発電事業は国の第1期洋上風力発電特許権事業の一つであり、設備容量は30万kWになる。

 2010年9月、第1期洋上風力発電特許権事業の入札が北京で行われた。30万kWの近海事業2件と20万kWの潮間帯事業2件が対象になり、中国の洋上風力発電事業は実質的な歩みを開始した。この入札事業において華鋭風電は2件の事業を落札したが、事業は未だ着工できないままである。

 華鋭風電はここ数年の急成長を経て、2012年から低迷し始め、新入社員数百名の雇用を見送り、生産能力を縮小し、正社員を削減し、会長が辞職するなど内部の整理を進めた。

 中国風力協会の統計によると、華鋭風電の新規風力発電設備は2011年の2,939MWから2012年には1,203MWに下がった。華鋭風電はこれまで市場シェアで1、2位を占めていたが、2012年には金鳳科技と国電科技環保集団傘下の国電聯合動力に取って代わられ、第3位に落ちた。

 華鋭風電は洋上風力発電に希望を託すことになる。華鋭は今年、于建軍副総裁をリーダーとする専門ワーキングチームを設け、申能上海臨港洋上風力発電第1期10万kW実証プロジェクトの建設を推進することになった。こうした動きは華鋭が洋上風力発電を一層重視していることを示すものである。

 華鋭風電の陳党慧副総裁は2013年上海国際洋上風力発電・風力発電産業チェーン大会において、華鋭が10MWクラスの洋上風力発電機の研究開発を順調に進めていることを明らかにした。
 華鋭風電の2012年の営業収入は40億元、前年比57.73%の減収になり、6.83億元の赤字を計上した。また、今年第1四半期の営業収入は6.83億元、前年同期比40.98%減となり、赤字は2.48億元に上った。

 (北極星電力網 8月26日)