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【新エネルギー】

中国の新エネルギー産業は今後も高速成長を維持 (13/08/28)
2013/9/9
中国【新エネルギー】

 先日開かれたグローバルエネルギーセキュリティシンクタンクフォーラムにおいて、国家能源局の楊昆総工程師は、今後5年間、またはそれ以降においても、中国の新エネルギー産業は高速成長を維持すると表明し、風力発電の新規設備容量は少なくとも年間1,500万kW前後、太陽エネルギー新規設備容量は1,000万kW前後になると指摘した。

 楊昆氏によると、新エネルギーは発電設備のキロワット当たりの建造コストや運転費用などいずれも相対的に高いが、新エネルギーを発展させることは中国のエネルギー構造、特に石炭を主とする現在のエネルギー構造を変える上で必然の選択になる。また、太陽エネルギーについて、国家能源局の張玉清副局長は、太陽光発電は今や世界各国が重点的に発展させる新興産業になっていると指摘した。2012年の世界の太陽光発電設備容量は1.01億kWに達し、太陽熱発電技術の商業化も着実に始動しつつある。

 2012年の中国の太陽光発電設備容量は650万kW、年間発電量は35億kWh超となった。中国の太陽光発電産業の健全な発展を促進するため、国務院は先般《太陽光発電産業の健全な発展促進に関する若干の意見》を示達し、中国の太陽光発電産業の発展目標と保障措置を明確に提示した。2015年には太陽エネルギー発電設備容量を3,500万kW以上とする計画である。「中国政府は、都市化発展過程において太陽エネルギーを十分活用し、建築の省エネと結び付けて太陽光発電の応用を強化し、太陽光発電と建築の一体化を推進することを提唱している。将来を展望すると、太陽エネルギーには世界的に見ても広大な発展の見通しが広がっている」と張玉清氏は指摘する。

 また、楊昆氏の分析によると、米国のシェールガス革命が世界のエネルギー供給や消費方式に極めて大きな影響を与えることは確実であり、米国のシェールガス開発の成功を受けて、中国にとってもシェールガスやシェールオイルを発展させることはエネルギー産業分野の技術発展における重点的な方向性になる。中国はシェールガスやシェールオイルの埋蔵量が極めて豊かであり、遠くない将来にこの2つの分野において重要なブレークスルーと進展を遂げ、中国の未来のエネルギー構造に対して重大な影響を与えるに違いない。

 (経済日報 8月28日)