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【石油・天然ガス】

中国のシェールガス開発が遅い根本的原因は「独占」にあり (13/09/13)
2013/9/19
中国【石油・天然ガス】

 9月12日、2013年夏季ダボスフォーラムのサブフォーラム「中国のエネルギー見通し」において、アモイ大学中国エネルギー経済研究センターの林伯強主任は、中国のシェールガス開発が遅い根本的な原因は水とパイプラインの独占にあると指摘した。

 林伯強氏によると、中国のシェールガス開発環境は米国と同じではなく、地理や技術等の面で問題を抱えているが、さらに根本的な問題の一つが水である。中国に水問題を解決できる技術があれば、シェールガス開発をもっと大きく促進することが可能になる。もう一つの問題はパイプラインの独占である。米国の供給企業は多くの民営企業から構成されているが、中国は民営セクターがシェールガス産業に参入することを許していない。独占はどのような影響を及ぼすのか。市場は公平な競争を実現できるのか。その答えはノーである。米国にはない特殊な問題が中国にはあり、中国のシェールガス開発に対して正確に見据えることが必要である。米国の例を単純に模倣するわけにはいかず、適切な方法を用いて自身の問題を解決しなければならない。シェールガスを取り巻く環境を改める必要はあるが、単に米国の成功に倣うことは出来ない。

 (英大網 9月13日)