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中国
【石油・天然ガス】

中国の今年の石油対外依存度が60%に (13/09/23)
2013/10/3
中国【石油・天然ガス】

 元国家能源局長であり、現在国家能源委員会専門家諮問委員会の主任を務める張国宝氏は、先日開かれた第1回中国アラブ博覧会において、中国の今年の原油輸入量は3億トンに達し、石油対外依存度は60%に達すると述べた。

 張国宝氏によると、中国経済の持続的な成長によってエネルギー需要も年々増加し、2012年のエネルギー総消費量は36.2億tce(標準炭換算トン)に達して、世界最大のエネルギー生産・消費国になった。中国の原油純輸入は2.7億トンに達している。また、天然ガスも対外依存度が28%に達し、しかも急速に増加している。

 1993年に中国は石油純輸入国に転じ、輸入量も年を追うごとに増加した。この10年、国際エネルギー情勢に極めて大きな変化が生じ、原油価格は306%上昇して、中国にとっては非常に大きな圧力になっている。アラブ諸国は中国の主要な石油輸入先であり、中でもサウジアラビアは中国にとって最大の原油輸入相手国であると張国宝氏は述べた。

 しかしながら、中国のエネルギー構造の中で石炭は依然として最も主要なエネルギーであり、中国の一次エネルギーの67%を占める。一方、近年新エネルギーが急速に成長していることは喜ばしいことであり、昨年末時点で中国の風力発電設備容量は6,300万kWに達し、世界最大になった。風力発電の発電量は1,004億kWhに達したが、全国の総発電量4.8兆kWhのわずか2%に過ぎない。もっとも原子力発電の発電量をすでに上回ってはいる。

 (騰訊財経 9月23日)