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中国
【石炭】

発展改革委員会が神華寧煤集団の年産400万トン石炭間接液化実証プラント建設を承認 (13/09/24)
2013/10/3
中国【石炭】

 国家発展改革委員会は神華寧煤集団の年産400万トン石炭間接液化実証プラントの建設を正式に承認した。中国の石炭深加工産業のイノベーションと技術のグレードアップ、石炭のクリーンで効率的な利用、そして石油製品供給源の多元化が促進されることになる。

 このプロジェクトは単体では世界最大規模の石炭液化事業になる。石炭を原料として年間2,036万トンの石炭を石油製品に転換する。2016年に完成する計画。年平均売上高は266億元、税込利益総額は153億元に上る。

 神華寧煤集団の説明では、事業総投資額は550.2億元、石油製品年産規模は405万トン、うち軽油274万トン、ナフサ98万トン、液化ガス33万トン、副産物として硫黄12.8万トン、混合アルコール7.5万トン、硫酸アンモニウム10.7万トン。

 中国が独自に開発した石炭間接液化技術は多くの技術・経済指標において世界先端水準にあり、大型工業化プラントを建設する能力がはすでに備わっている。国内技術によって国外技術の独占を打破し、重要技術と設備の国産化を促進し、投資額を減らし、収益性を高めている。

 神華寧煤集団は国家発展改革委員会の要請に応じて、100万トン級の石油製品合成加工技術、2,000トンの乾炭粉加圧ガス化技術や10万Nm3級の大型空気分離総合技術及び設備の国産化など実証事業を展開し、十分なスケールメリットを発揮して、単位製品当たりの投資額、水消費、石炭消費をさらに引き下げて、製品の付加価値を高めた。

 神華寧煤集団のプロジェクトは、中国がエネルギーシステムのリスク抵抗能力を高め、ポスト石油時代の技術でにおいて機先を制する上で重要な意義を担っている。

 (新華網 9月24日)