中国海洋石油有限公司(CNOOC Ltd.)の10月8日の発表によると、提携相手の中聯煤層気との間で炭層ガス探査鉱区4ヵ所の撤回で合意がなり、中聯煤層気から賠償金を得る。

　CNOOC Ltd.の発表によると、子会社の中海石油中国有限公司に対して、中聯煤層気から協力事業の契約鉱区のうち4ヵ所の炭層ガス鉱区について義務を履行できないとの通知があったため、追加協議を行い、これら4ヵ所の鉱区を契約鉱区から撤回することにした。中聯煤層気は中海石油中国有限公司の被った損害を全額賠償する。

　CNOOC Ltd.によると、同鉱区に配分されていた予算は約4.34億元であり、10月8日時点で約8,470万元の支出が発生していたが、これは中聯煤層気が賠償する。

　「撤回対象の鉱区は基本探査段階にあり、未だ収益を上げていなかった。関係鉱区を契約鉱区から撤回しても、協力合意による所期の利益に重大な影響が出ることはない」とCNOOC Ltd.側は言う。

　CNOOC Ltd.の子会社の中海石油中国有限公司は昨年、中聯煤層気と資源探査開発協力契約に調印し、中海石油中国有限公司は探査及び基本開発経費として99.333億元を投資することが予定されていた。中聯煤層気は中国の主要炭層ガス開発企業であり、株式の70％はCNOOC Ltd.の親会社の中国海洋石油総公司(CNOOC)が保有している。

　（ロイター香港電 10月11日）