中国国内の石炭企業の収益が大幅に下がる一方で、中国の石炭輸入の急増が続く中、政府が石炭輸入を制限するという風聞が流れている。しかし、中国煤炭工業協会の劉峰副会長は中国国際鉱業大会に出席した際、政府は石炭輸入制限に関する政策を考えていないと指摘した。

　今年7月、国家能源局は《商品炭品質管理暫定弁法》案を起草し、意見聴取に付した。この《商品炭品質管理暫定弁法》案の意見募集版は、商品炭品質基準要件や監督管理措置などの面にも内容が及んでおり、一部業界関係者は、この政策は石炭輸入を制限することが目的であると見なしている。劉峰氏は、「国産炭であれ、輸入炭であれ、商品として販売する場合、関係する貿易の準則や品質基準に適合しなければならない」と指摘し、輸入される低品位炭には硫黄分、灰分が高く、人体に危害を及ぼす微量元素も含まれているとした。そして、このような低品位炭については標準を手段として規制を行うべきと述べ、この過程において国産炭も輸入炭も「一視同仁」であると指摘した。

　（中国煤炭資源網 11月5日）