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【エネルギー全般・政治経済】

石炭からガスへの転換を全国で大規模に実施することは不可能と専門家 (13/11/07)
2013/11/16
中国【エネルギー全般・政治経済】

 石炭からガスへの転換を全国で大規模に実施することは不可能である。中独再生可能エネルギー協力センターの陶光貴執行主任が最新の観点を打ち出した。

 陶光貴氏によると、「石炭からガスへの転換」は確かに極めてクリーンであり、環境汚染を一定程度抑制することを可能にする。しかしガス価格は石炭よりもはるかに高いため、「石炭からガスへの転換」のコストは極めて高くなる。もし「石炭からガスへの転換」を実行すれば、政府にとっては非常に大きな財政負担になる。

 陶光貴氏の考えでは、環境保護に当たっては最大の環境収益と経済収益を追求する必要があり、投入・産出比を十分に考慮しなければならない。北京を例に挙げると、市のあらゆる石炭火力発電所の排煙処理設備を改修すると、排煙中の粒子物の濃度を比較的低い水準にまで引き下げることが出来る。そのコストは「石炭からガスへの転換」よりはるかに低い。陶光貴氏は、基準に従って厳重に処理すれば、石炭火力は人々が想像するほど汚くはないと指摘し、企業が管理を強化し、政府部門が監督管理を強化して、石炭火力による汚染物が基準に達するよう確保することが鍵になると言う。但し、現状では多くの企業は排煙処理装置のコストが高すぎることを懸念して、こうした設備を設置せず、未処理の排煙をこっそりと排出している。

 (和訊網 11月7日)