ロイヤル・ダッチ・シェルは中国石油化工(SINOPEC)と提携して、中国中部地区でシェールガスの試掘を行うことになった。同地区のシェールガス探査活動は未だ極めて少ない。

　中国は世界最大のシェールガス埋蔵量を有していると見られ、シェールガス、エクソンモービル、シェブロン、ENIやトタル等の国際企業をシェールガス探査に誘致している。中でもシェルとは初めての共同生産契約を結んだ。シェルとSINOPECはすでに「利頁−1井」の掘削を完了している。これは湖南、湖北及び江西の3省(湘鄂西)におけるシェールガス資源共同評価計画による探査井の一つである。

　湘鄂西共同研究協議書は2012年6月に結ばれたが、あまり報道されなかった。

　SINOPECの関係者によると、「利頁−1井」の探査は昨年8月に完了したが、その後閉鎖された。水力破砕の結果が満足の行くものではなかったからである。シェルとSINOPECは現在2番目の探査井になる「恩頁−1井」の探査を進めており、また、第3の探査井の計画も進めている。

　中国のシェールガス開発は初歩的な段階に止まっており、探査井は今のところ150坑足らず、その多くは四川盆地及び周辺地区に所在し、商業化開発の規模は極めて小さい。

　（網易財経 11月15日）