中国煤炭工業協会が12月6日に発表した統計によると、今年1〜10月の中国の石炭生産販売量は平穏に向かい、通年の原炭生産量は約37億トンになる。また、2014年の石炭消費量は約3％増えると予想される。

　需要の低下、生産能力建設の前倒し、輸入炭の大幅な増加や産業の転換・高度化の停滞、税・費用の負担、歴史的に累積した問題など様々な要素が重なり、2012年5月以降、石炭産業全体に構造的な生産能力過剰、価格下落、企業の全面的赤字といった問題が発生し、産業運営はますます困難になったが、最近は中国のマクロ経済が平穏に好転しているため、石炭市場にも前向きの変化が生まれている。

　中国石炭市場のバロメーターとしての石炭価格が回復し、環渤海一般炭指数は8週連続で600元/トンの大台に近付いた。煤炭工業協会の統計によると、1〜10月の全国石炭生産量は30.9億トン、前年同期比0.3％減になったが、減少幅は4ヵ月連続で縮小した。中でも10月期の生産量は3.2億トンに上り、前年同月比1.6％のプラスになった。

　（新華能源 12月9日）