12月10日、中国石油天然ガス株式有限公司(PetroChina)と大唐国際発電株式有限公司はSNG（石炭ガス化ガス）売買契約に調印した。今年12月より、大唐国際の克什克騰旗SNG事業から北京市へ1日400万m3のガスが供給される。北京市の天然ガス不足を緩和するとともに、華北地区の天然ガス市場の需給バランスにも効果を発揮する。

　PetroChinaは今年2月、慶華集団との間でSNG売買契約を結んでおり、今回の大唐国際との契約は2番目のSNG契約になる。PetroChinaにとっては、国内への天然ガス供給を確保する上で安定したガス源が追加されることになった。

　大唐国際の克什克騰旗SNG事業は国家発展改革委員会が承認した初の大型SNG実証プロジェクトであり、年産12億m3の能力を備えている。第3期事業が稼動すると年産能力40億m3に達することになる。PetroChinaは克什克騰旗SNG事業の天然ガスを古北口−高麗営パイプラインに引き入れて北京市に供給する。

　近年、中国の天然ガス需給はますますタイトになっている。PetroChinaは国内天然ガスの増産や輸入の拡大、ガス貯蔵施設やピーク調整施設の建設とともに、非在来型ガスの導入を進めて、天然ガス供給能力の向上に努めている。

　（中国石油報 12月12日）