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【省エネ・環境】

中国初の石炭火力発電CO2回収モデルプロジェクトが着工 (2007/12/27)
2007/12/27
中国【省エネ・環境】

 中国初の「石炭火力発電所CO2回収モデルプロジェクト」が26日、華能北京熱発電所で着工された。2008年の北京オリンピックまでに完成する予定。このプロジェクトの完成により、中国企業は大型排煙CO2回収装置の独自の設計・建造・運転能力を有することになる。

 華能集団の関係者によると、このプロジェクトのCO2回収率は85%超に上り、年間3,000トンのCO2を回収することが出来る。また、分離、精製後の二酸化炭素の純度は99.5%以上に達し、食品産業に利用することが出来る。

 CO2回収モデルプロジェクトの着工と同じ26日、華能北京熱発電所のボイラー4基の排煙脱硝改良プロジェクトも完成した。これにより、窒素酸化物の排出濃度は従来の400mg/Nm3から50 mg/Nm3以下に下がり、国際先進水準に到達する。年間7,000トン余りの窒素酸化物を削減することが可能になり、北京の大気環境は大幅に改善されるだろう。

 CO2回収モデルプロジェクトの完成によって、華能北京熱発電所は、排煙脱硫、脱硝、CO2回収の施設を備えた高効率、低公害、環境保護型の石炭火力発電所に生まれ変わる。

 (国家電力信息網 12月27日)