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【石油・天然ガス】

PetroChinaとCNODCが中央アジア・中国パイプライン建設のために中油勘探へ増資 (2007/12/28)
2007/12/28
中国【石油・天然ガス】

 中国石油天然ガス股フェン公司(PetroChina)と中国石油天然気勘探開発公司(CNODC)はそれぞれ80億元を投じて中油勘探開発有限公司の増資を行うことになった。PetroChinaが今日発表した。増資の目的は巨費(73.1億元)を投じて中央アジア・中国パイプラインの建設を行うため。このパイプラインによって年間400億m3の天然ガスを中央アジアから導入し、西気東輸二線パイプライン向けに供給することになる。

 PetroChinaとCNODCはいずれも中国石油天然ガス集団(CNPC)傘下の企業であり、中油勘探の株式を50%ずつ保有している。

 中油勘探は目下、カザフスタンとウズベキスタンの国営開発会社と共同で、中央アジア・中国パイプラインプロジェクトの建設やトルクメニスタンから購入する天然ガスの輸送に投資することを計画している。

 中央アジア・中国パイプラインはトルクメニスタンからウズベキスタン、カザフスタンを経て中国新疆のホルコスまで全長1,818km、うちウズベキスタン領内が525km、カザフスタン領内が1,293km。鋼管の直径は1,067mmであり、複線を敷設する。設計上の天然ガス輸送規模は年間300億m3であるが、400億m3まで拡張する余地を残す。総投資額73.1億元。

 中油勘探は2007年11月8日、全額出資子会社である中亜公司を設立した。中亜公司は中央アジア・中国パイプラインを運営するため、ウズベキスタン並びにカザフスタンの国営開発会社との間でそれぞれ合弁会社を設け、現在中国政府の関係部門による審査手続が進められている。

 PetroChinaの発表によると、今回の増資により、中油勘探の海外業務を通してPetroChinaの国際化がより一層進み、中国の天然ガス市場におけるPetroChinaのシェアも大幅に高まる。

 中国経済の持続的な急成長に伴い、エネルギー、特にクリーン・エネルギーの需要はますます大きくなっている。今回の増資の対象となった中央アジア・中国パイプラインプロジェクトは中国の石油・天然ガスのルートを構築する重要なプロジェクトであり、また、中国の天然ガスの安全保障を高める上でも重要である。PetroChinaにとっては、中央アジア諸国の関連投資開発会社との協力がますます強化され、PetroChinaの中央アジアにおける業務のより一層の拡大が促されるだろう。

 (中国石化新聞網 12月28日)