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中国
【石炭】

2013年の中国の石炭輸入依存度が8.13%に上昇 (14/01/23)
2014/1/29
中国【石炭】

 税関統計によると、中国の2013年の石炭輸入は3.27億トン、輸出は751万トンで、純輸入量は3.2億トンに達した。2012年に比べ4,000万トン増加した。2009年に石炭純輸入国に転じて以来、中国の石炭輸入量は一貫して増加し、2013年も石炭輸入は過去最高を記録した。

 2013年の全国石炭生産量は37億トン、石炭見掛け消費量は約40.2億トンになった。

 2013年の石炭輸入依存度は8.13%になり、2012年の7.11%から著しく上昇した。ここ3年、中国の原炭生産量は35〜37億トンを維持しているが、石炭輸入量は着実に増加し、輸入依存度も上昇している。石炭輸入依存度の持続的上昇をもたらした主な原因として、第1に、2013年の海外炭価格が大幅に下がり、石炭の内外価格差が顕著になった。輸入炭は海運費や鉄道輸送費を加えても国内炭に比べ依然価格上の優位を備えている。第2に、需要要因である。中国の南方沿海部は企業が多く、石炭需要は一貫して増加し、輸入炭使用の主力になっている。さらに、国内炭と海外炭の価格逆転による損失を減らすため、国内の一部石炭企業が炭鉱を閉鎖したことも石炭利用企業の輸入炭需要を押し上げる結果になった。

 2014年の石炭市場について、業界関係者は、石炭需要は7%前後の伸びを維持し、2014年の全国石炭供給量は40億トンに達すると予想している。また、輸入炭については、政府は政策を打ち出して商品炭の品質管理を強化するなど低品位炭の輸入と使用を制限する意向であるが、輸入炭と国産炭の価格差は依然続き、2014年も中国の石炭輸入は比較的大きい規模を維持する見通しである。2014年の年間輸入量は3億トン前後になり、石炭輸入依存度は7〜7.5%を維持すると予想される。

 (中国煤炭資源網 1月23日)