ロイター電によると、ロシア最大の石油生産企業Rosneftは2月6日、同社が今年の対中原油輸出を900万トン(18万BD)増やすと表明した。

　プーチン大統領はアジアとの協力をロシアエネルギー企業の重点とするよう促している。EU向け輸出の委縮や東シベリア地区の油田開発がその背景にある。Rosneftのスポークスマンは同社が今年ESPO(東シベリア−太平洋)パイプラインによって中国石油天然ガス集団(CNPC)への供給を200万トン増やすと表明した。Rosneftは昨年、中国へ30万BDの原油を供給した。

　Rosneftのスポークスマンはさらに、2014年にはカザフスタン経由でCNPCへ700万トンの原油を輸送すると表明した。

　また、Rosneftは中国最大の製油企業の中国石油化工(SINOPEC)と、今後10年間の追加原油供給について交渉していることを明らかにした。RosneftはSINOPECとすでに覚書に調印しており、今後10年、SINOPECへ1,000万トンの石油を供給する計画である。Rosneftのスポークスマンによると、RosneftとSINOPECは最終合意に向け供給条件をめぐって依然交渉中である。

　また、Rosneftのセーチン社長は、RosneftとCNPCが、CNPCを北極圏と極東の開発に参加させる「新提案」について交渉中であると述べた。

　セーチン社長はかつて中国へ100万BDの原油を供給することも可能であると表明していた。

　（中化新網 2月9日）