国家能源局は《石炭減量代替管理弁法》を公布して実施に取り組むとともに、《石炭品質管理（試行）弁法》を示達して、低カロリー炭制限策を打ち出すことになる。

　《石炭品質管理（試行）弁法》は、低カロリー炭の長距離輸送と低品質の輸入炭に厳格な規制を加えるものである。

　石炭業界の権威筋が明らかにしたところでは、国家発展改革委員会は昨年12月中旬に《石炭品質管理暫定弁法》の意見募集版を示達し、低品質の石炭、特に低品質の輸入炭に対して厳格な規制を行う意向を示していた。

　文書によると、国務院の《大気汚染防止行動計画》の趣旨を貫徹し、石炭の品質を高め、石炭の効率的でクリーンな使用を推進し、大気環境の改善を促進するため、国家発展改革委員会は《石炭品質管理暫定弁法》の意見募集版を起草したとのことである。意見募集版は、輸入褐炭の低位発熱量については16.50MJ/kg（約3,946キロカロリー）以上、その他の炭種については18 MJ/kg（約4,300キロカロリー）以上を要件とするとともに、国内炭及び輸入炭の灰分や硫黄分についても応分の指標を規定している。また、輸入炭だけでなく、長距離輸送（600キロ以上）の石炭についても上述の条件を満たさなければならないとしている。「この弁法が最終的に公布、施行されると、中国国内の石炭市場に大きな影響が及ぶに違いない。少なくとも輸入炭の8,000万トンから1.1億トンに影響する。また、石炭生産地から沿海地区へ輸送される低カロリー炭にも影響する」と、石炭に詳しいアナリストは指摘する。

　税関総署の統計によると、2013年1〜11月の中国の石炭輸入（褐炭も含む）は2.92億トン、前年同期比15.1％増加した。うち褐炭の輸入は5,234万トン、前年同期比8.8％増になった。2012年の中国の石炭輸入は2.89億トン、うち褐炭は5,369万トンであった。インドネシアからの輸入は1.18億トンに上り、中国の輸入総量の41％を占めた。

　《石炭品質管理暫定弁法》が施行されると、影響が及ぶ輸入炭は、輸入総量の3分の1に上る。

　（捜狐証券 2月27日）