地熱エネルギーが風力と太陽エネルギーに次ぐ新エネルギー利用形式として国から強力な支援を受けることになる。国家能源局は河北省雄県において全国地熱エネルギー利用工作会議を開き、各地方の2015〜2020年における地熱エネルギー開発利用計画の起草に着手するよう求めた。

　業界関係者によると、国家能源局は昨年《地熱エネルギー開発利用の促進に関する指導意見》を通達したが、今回の決定は、地熱エネルギーの利用に関して、指導意見に次ぐ重要な部署になる。開発利用計画には、中深層地熱エネルギーによる直接暖房、ヒートポンプ（冷却）技術による浅層地温エネルギーの利用、地表水体と空気エネルギーなどの内容が盛り込まれる。

　また、条件を有する地区では地熱による集中暖房システムを建設することになる。今後、各地方は都市暖房計画と地熱エネルギーの利用を組み合わせるとともに、公共インフラの建設や資金保障の面でも地熱エネルギー暖房の発展をサポートする。

　なお、地熱発電については、条件を有する地区において一群の中深層地熱発電事業を建設し、現地の実情に適した地熱エネルギーの開発利用と商業化投資経営モデルの模索と形成を進める。

　（中国証券報 3月4日）