中国煤炭工業協会の王顕政会長は、2020年に中国の石炭総需要量はピークの45〜48億トンに達するが、中国の石炭供給が需要を上回る局面は長期的な傾向になると表明した。

　2014年の全人代と政治協商会議が幕開けし、全国の広い範囲を襲ったスモッグ問題が改めて焦点になった。特に石炭燃焼による汚染が注目されている。王会長の発言も大気汚染対策の参考になるだろう。

　王会長は、「2020年に石炭需要量は45〜48億トンになり、石炭需要のピークが到来するが、供給過剰は長期的な傾向になる」と指摘した。また、石炭工業規画設計研究院の李瑞峰総経理兼総工程師はさらに精密な予測を行い、「2020年に中国の石炭総需要量は47億トンのピークに達する」と指摘した。

　中国煤炭工業協会の統計によると、2013年の中国の石炭生産量は約37億トン、石炭消費量は約36.1億トンであり、生産量の増加幅は過去10年間の平均の2億トンから、約5,000万トンに下がった。石炭消費の増加率も過去10年間の平均の約9％から、2.6％前後に下がっている。

　（財経網 3月4日）