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【石油・天然ガス】

中国とタジキスタンが合弁天然ガスパイプライン会社の設立で合意 (14/03/10)
2014/3/14
中国【石油・天然ガス】

 3月4日、中石油中亜天然気管道公司とタジキスタンガス輸送会社Tajiktransgazは合弁で天然ガスパイプライン輸送会社を設立することに合意した。この会社は中央アジア天然ガスパイプラインDルートの建設に当たる。中国石油天然ガス集団(CNPC)は、中央アジア天然ガスパイプラインA・B・Cルートも含め、西部石油ガス戦略ルートを構築すると同時に、中央アジア諸国との石油ガス分野の協力をより一層深めることになる。

 2011年11月、中国とトルクメニスタン政府は年間250億m3の追加天然ガス供給で合意文書に調印し、これに伴いDルートの建設計画が着手された。業務を担当する中亜天然気管道公司はDルート建設事業のプレFSとFSを完了し、昨年6月には国家発展改革委員会からプレFSの承認を得た。また、習近平主席は昨年9月、中央アジア各国を訪問し、中国政府はウズベキスタン、タジキスタン、キルギスタン政府とそれぞれ中央アジア天然ガスパイプラインDルート事業について政府間協定に調印した。計画によると、Dルートのタジキスタン国内区間は今年内に着工される。

 Dルートは日増しに逼迫する中国の天然ガス需給ギャップを緩和するとともに、中央アジアからの輸入ルートの多元化にもつながり、中国西部のエネルギールートの安全と安定を保障するものになる。第13次5ヵ年規画期末までに中央アジア天然ガスパイプラインA・B・C・Dルートと国内の関連プロジェクトが全て完成すると、中央アジアから中国へ年間800億m3の天然ガスが輸送され、中国の天然ガス輸入の40%以上を占めることになろう。

 (中国石油設備網 3月10日)