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中国
【石油・天然ガス】

天然ガス備蓄システムを速やかに整備せよ (14/03/12)
2014/3/19
中国【石油・天然ガス】

 《天然ガス第12次5ヵ年規画》によると、2015年の中国の天然ガス対外依存度は35%に達し、輸入量は800億m3近くになる。全人代代表であり、江蘇省知的財産権局規律検査組組長の丁栄余氏は備蓄システムを速やかに整備して国の天然ガス備蓄能力を高めるよう建議した。

 丁栄余氏によると、中国の天然ガス備蓄水準は相対的に低く、2013年の全国備蓄タンクのガス取扱量は年間消費量のわずか8%に過ぎなかった。既存の大型地下ガスタンク及び大型LNGタンクの建設主体は通常「三大石油企業」など資源供給企業であり、一方、都市のLNGタンクなど小型のガス備蓄施設は主に都市ガス企業など川下の需要家が建設している。国のエネルギーセキュリティの見地からは、国家石油戦略備蓄モデルを参考に、総合的に計画、考慮して、一定規模の国家天然ガス戦略備蓄施設を速やかに建設し、国家、資源企業、都市ガス企業の3つのレベルが備蓄主体となって戦略備蓄と商業備蓄からなる天然ガス備蓄システムを形成すべきである。同時にガス備蓄規模を拡大し、地下と地上を組み合わせた備蓄タンクシステムを形成する。例えば、江蘇省には既存の中国石油天然ガス (PetroChina)や中国石油化工(SINOPEC)の金壇地下塩鉱穴ガスタンクなど建設中のガス備蓄施設の建設スピードを高め、また、中国海洋石油(CNOOC)の浜海、SINOPECの連雲港、PetroChinaの如東第2期など沿海部の大型LNGターミナルを速やかに推進して、備蓄タンクの核張事業を奨励する。

 さらに、ガス源の供給ルートを完備し、多方面からのパイプラインガスやLNGの輸入などガス源の「準備蓄」方式を重視する。政策支援を強化して、各種の投資主体が天然ガス備蓄施設の建設に参加するよう奨励する。

 (新浪財経 3月12日)