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中国
【原子力】

能源委員会の専門家「中国は引き続き原子力発電開発に力を入れよ」(14/03/24)
2014/3/24
中国【原子力】

 国家能源委員会専門家諮問委員会の張国宝主任は3月24日、「中国発展高層フォーラム2014」において、発電量全体の中で占める原子力発電の比率のランキングにおいて、中国は世界第30位、「ほぼ全て原子力発電保有国の中で最下位だ」と述べ、「中国は引き続き原子力発電と再生可能エネルギーの開発に力を入れなければならない」と表明した。張国宝主任によると、中国はすでに世界第1位のエネルギー生産消費国になっている。

 中国国内の商業運転中の原子力発電は17基、総設備容量は約1,500万kWであり、建設中の原子力発電設備は31基、設備容量は3,500万kW近くになる。建設中の規模では世界第1位である。しかしながら、張国宝主任によると、中国の発電量全体の中で原子力発電はわずか2%に過ぎない。例えば韓国と比較すると、韓国の国土面積と人口は中国の浙江省とほぼ同じであるが、韓国は23基の原子力発電設備を有し、中国全体の原子力発電設備容量を上回っている。

 「全てのエネルギーの中で原子力発電の比率を増やすべきだ」と張国宝主任は述べ、現代の技術条件の下でも、従来の安全性に欠ける原子力発電から教訓を汲み取れば、原子力発電の安全な利用は可能であるとの考えを示した。「原子力発電の放棄を計画している国もあるが、私は依然として中国は原子力発電の開発を適正に進めるべきであるとの立場を取っている」と張国宝主任は述べた。

 現在、中国政府は石炭を主とするエネルギー構造の調整に力を入れている。「他のエネルギーの比率が若干上昇するにせよ、今後も相当長期にわたって石炭は依然中国の最も主要なエネルギーであり続ける」と張国宝主任は述べ、石炭を燃料とすることを減らし、原料として使うことを増やすよう建議して、「中国の石炭液化やコールー・トゥ・オレフィンには優れた展望が広がっている」と述べた。

 (中国新聞網 3月24日)